2026年の夏、中学1年生の姉と小学3年生の弟が、ハワイ・ワイキキにある語学学校「IIE Hawaii」のKids & Teens Summer STEPに2週間通った。
実は参加は2年目である。
午前中はビーチやハイキングなどのアクティビティ、午後は英語レッスン。毎朝お弁当を持って学校へ行き、16時15分にお迎えという生活を10日間続けた。
同じスクールへ同じ期間通った姉弟だが、終わってみると感想は見事に分かれた。
小学3年生の弟は、「来年も行きたい!最高だった」
一方、中学生になった姉は、「来年は、もういいかな」である。
費用はいくらかかったのか。英語があまり話せなくても大丈夫なのか。友達はできるのか。そして、何歳くらいの子に向いているのか。
2年続けて参加したからこそ見えたことを、親目線と子どもたち本人の感想を交えて紹介する。
まず結論|小3には大ヒット、中1は2年目で評価が変わった
一方、中学1年生の姉には、2年目になると少し物足りなさが出てきた。
サッカーをする。海へ行く。ハイキングをする。友達を作る。学校が終わったあとも、そのまま友達とプールやビーチへ行く。
本人いわく、「来年も行きたい!友達とサッカーしたり、海で遊んだり、プールで遊んだりして最高だった」とのこと。
一方の姉は、去年より英語で自分の意思を伝えられるようになった実感はあったものの、普段通う中学校でもネイティブの先生による授業が増えた。
さらに午前中のアクティビティは前年と似ているものも多かったため、「来年はもういいかな。前ほど特別な感じがしなくなった」という結論になった。
これが、2年間参加してわが家が最も強く感じたことである。
IIE Hawaii「Kids & Teens Summer STEP」とは?
photo by iie
2026年は7月13日から8月21日まで開催。英語レベルは初級〜中級を対象としており、公式案内では参加時点の英語力は問わないとされている。
基本的な一日は、
9:15〜12:40 アクティビティ
12:40〜13:15 ランチ
13:15〜16:15 英語レッスン
グランドアイランダーから徒歩約10分|通学路までハワイだった
Kuroda Field photo by familytravelcreditcard
わが家が滞在していたのは、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジのグランドアイランダー。
スクールまでは徒歩約10分だった。
朝7時ごろ起き、ラウンジで朝食。
私はその間にお弁当を用意し、8時45分に出発する。
クロダ・フィールドを横切り、モンキーポッドやシャワーツリーの下を歩いて学校へ。
「学校へ送る」という、なんとも日常的な行為なのに、景色だけは完全にハワイなのである。
9時に子どもを預けると、保護者が出席簿を確認。
そして16時15分にお迎え。
この徒歩10分という距離は、2週間通ううえで想像以上にありがたかった。
photo by familytravelcreditcard
毎日の通学路に住む雄鶏
2週間でいくら?2026年の料金
2026年のKids & Teens Summer STEPは、2週間で1人1,865ドル。
内訳は授業料1,155ドル、アクティビティ費710ドルである。通常の登録料は別途180ドル。公式料金表でも同額が案内されている。
通常料金なら、
| 項目 | 1人 | 2人 |
|---|---|---|
| 2週間プログラム | $1,865 | $3,730 |
| 登録料(通常) | $180 | $360 |
| 通常料金 合計 | $2,045 | $4,090 |
| 登録料(リピーター50%OFF) | $90 | $180 |
| リピーター料金 合計 | $1,955 | $3,910 |
※2026年のKids & Teens Summer STEPの2週間料金をもとに作成しています。
※リピーター割引は、過去に参加実績があるお子様本人の登録料に適用されます。
※航空券・宿泊費・昼食代・手続代行料などは含みません。
ただし、わが家は前年も参加していたリピーター。
リピーター本人は登録料が50%オフとなり、180ドルが90ドルになった。
むしろ、数字だけ見ればなかなか勇気のいる金額である。
なお、日本事務局を通じた手続きでは別途手続代行料などがかかる場合があるため、最終金額は申込時に確認したい。
午前中は毎日アクティビティ|予定変更もあった
2026年の公式カレンダーには、ビーチ、ハイキング、水族館、動物園など、さまざまな午前アクティビティが組まれていた。
KidsとTeensでは一部内容が異なり、弟はKeiki and PlowやKeiki Kingdom、姉はCapitol ModernやʻIolani Palaceなどを体験した。
ただし、事前に配布されたスケジュールから現地で内容が変更になることもある。
わが家の参加期間では、弟の8月4日・5日、6日・7日の内容が入れ替わったほか、姉の8月12日はPearl Harbor Arizona MemorialからChuck E. Cheeseへ変更された。
2週間を通して、ワイキキ水族館、ビーチ、ダイヤモンドヘッド、ホノルル動物園など、ハワイらしい場所を幅広く体験できた。
そして、この評価が姉弟で実に違う。
小3弟の一番はダイヤモンドヘッド
Diamond Head Hike photo by iie
弟が一番楽しかったのは、ダイヤモンドヘッドのハイキングだった。
理由を聞くと、「ちょっと苦手な子がいて、その子を抜かして気持ちよかった!」とのこと。
絶景でも達成感でもなかった。
競争である。
実に小学3年生らしい。
一方、一番つまらなかったのは水族館。
「面白い魚がいなかった。何もない水槽もあったし、茶色い魚ばっかりだった」
なかなか手厳しい。
中1姉はワイキキビーチデイ
Waikiki Beach Day photo by iie
姉が一番楽しかったのは、ワイキキビーチデイ。
理由は、「砂遊びが楽しかった。童心に帰り、何も考えずにノンビリできた。」とのこと。
中学生になっても砂遊びは楽しいらしい。
逆に評価が低かったのは動物園。
「ほぼ何もいなかったよ」
こちらも容赦がない。
親が思う「ハワイらしい体験」と、子どもが喜ぶものは必ずしも一致しないのである。
初日、中1の姉がなぜか低学年クラスへ
初日には、ちょっとしたトラブルもあった。
朝、パパが出席簿を見ると、中学1年生の姉の名前が、なぜか小学校低学年のクラスに入っていたのである。
先生に伝えると、「OK、OK。僕が担当だから大丈夫」との返事。
本人もある程度英語を話せるので、おかしければ自分で言うだろう。
そう思ったのが甘かった。
姉はそのまま一日、低学年クラスで過ごした。
迎えに行った私が申込書を確認すると、生年月日も正しい。Teensクラスで申し込んでいる。
そこで担当の先生に事情を伝えたところ、翌日にはティーンズクラスの名簿の一番下に、手書きで名前が追加されていた。
これだけなら、昨日もできたんじゃないか。
そう言いたくなる気持ちは、ぐっと飲み込んだ。
後から本人に、「どうして自分で言わなかったの?」と聞くと、
「恥ずかしかったし、何か理由があるのかと思った」という。
大人から見れば、「違うなら言えばいい」と思う。
けれど初めての環境で、先生が決めたことに13歳の子どもが自分から異議を唱えるのは、そう簡単ではない。
海外では、「何かおかしい」と思ったときに親も含めて具体的に確認する。
これも一つの学びだった。
英語が分からなくても大丈夫?姉弟はこう乗り切った
Kid-STEP photo by iie
弟に、「先生の英語が分からなかったらどうしてた?」と聞くと、
「周りをキョロキョロ見て、ほかの子がどうしてるか見てやってた」とのこと。
なるほど。
全部聞き取れなくても、周囲を見れば何とかなるのである。
午後の英語では過去形や挨拶などを習い、
「楽しかった。難しくはなかった」という感想だった。
一方、姉は、「難しかったけど、分かりやすかった」と話す。
2年目になり、自分の英語についてもかなり具体的に見えるようになった。
「去年より、自分の意思は伝えられるようになった。でも、聞かれたことに思うように答えられない」
できることが増えたからこそ、次の課題が見えたのである。
これも成長だと思う。
「持ち帰りBOXをください」が通じた
姉に「英語が通じて嬉しかったこと」を聞くと、学校ではなく、パンケーキ屋さんでの出来事を挙げた。
食べきれなかったパンケーキを持ち帰るため、自分で店員さんに、「持ち帰り用のBOXをください」と伝えた。
声が小さく、一度聞き返された。それでも、ちゃんと通じた。
本人は、「次はもっと堂々と、大きい声で言いたい」と言う。
教科書の例文が言えた、という話ではない。
自分が必要なことを、自分の英語で伝えた。
こういう経験の方が、あとまで残るのかもしれない。
友達ができるかは、年齢と参加週でかなり違った
photo by iie
弟は友達を作るのが早かった。
公園でサッカーをして、そのまま仲良くなる。
前年のサマースクールで知り合った友達とは、日本に戻ってから家が自転車で10分ほどの距離だと判明。
スイミングスクールまで一緒だった。
今年もハワイで再会し、放課後にプールやラグーンで遊んだ。
一方、姉は少し違った。
1週目は日本人、フランス人、韓国人などの顔見知りができたものの、2週目は女子が姉1人。
「話し相手がいなくて、ちょっとつまらなかった」とのこと。
サマースクールへ行けば、必ず国際色豊かな親友ができる、というものではない。
その週のメンバー、男女比、年齢、そして本人の性格によっても大きく違うのである。
放課後まで含めて「ハワイの学校生活」だった
photo by familytravelcreditcard
16時15分に迎えに行き、そのまま友達とビーチやプールへ。
ある日は帰り道にハワイアンモンクシールを見つけ、みんなで砂遊び。
この「ハワイで生活した」という経験全体が、弟にとってはサマースクールだったのだと思う。
毎日のお弁当と持ち物|親はそこそこ忙しい
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子どもが学校へ行けば、親は毎日優雅にバカンス。
そんな都合のよい話ではなかった。
私は朝6時半ごろ起きて、毎日2人分のお弁当を作った。
水筒も用意する。
基本的に持たせたのは、
・リュック
・お弁当
・水筒
・帽子
・日焼け止め
・必要に応じて筆記用具
など。
ビーチの日には水着、ビーチサンダル、ゴーグル、着替え、タオルなども必要だった。
弟に「初めて行く子に何を持っていくように言う?」と聞くと、
「筆記用具は貸してくれるし、特にない。リュックとお弁当と水筒かな。水着とビーサンと、ゴーグルは持っていった方がいい。目が赤くなるから」とのこと。
親が作る完璧な持ち物リストより、妙に説得力がある。
小学生と中学生、どちらに向いていた?
2年続けて参加してみて思うのは、単純に「何歳ならおすすめ」とは言い切れないということ。
弟のように、
・体を動かすのが好き
・友達を作るのが好き
・英語を勉強というより体験として楽しめる
という小学生には、かなり相性がよかった。
一方、姉のように中学生になり、普段からネイティブの授業を受けている場合、2年目にはアクティビティや英語環境への新鮮さが薄れることもある。
だから姉は、「来年は、もういいかな」と言った。
これは「よくなかった」という意味ではない。
むしろ、去年から今年にかけて英語環境が本人の日常に近づいたからこそ、次の段階へ進む時期が来たのだと思う。
これから参加する中学生へ|姉からのアドバイス
最後に、「初めてこのスクールへ行く中学生に一つだけ言うなら?」と姉に聞いた。
答えは、「自分から積極的に周りに話しかけた方がいい。早めに友達ができると楽しくなる。遠慮してると、後半やっと親しくなったところで終わっちゃうから」だった。
これは、親があれこれ説明するより、ずっと的確だと思う。
まとめ|英語の授業以上に、「海外で過ごす力」を学んだ2週間
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2週間のサマースクールを終え、弟は「来年も行きたい」と言い、姉は「来年はもういいかな」と言った。
正反対である。
それでも、どちらにも意味があったと思う。
弟は、英語が全部分からなくても周囲を見ながら行動し、友達を作った。
姉は、自分の意思を英語で伝えられるようになった一方、相手からの質問にすぐ答えることが次の課題だと気づいた。
そして2人とも、外国の学校へ親なしで入り、自分で一日を過ごした。
英語を何単語覚えたか。
文法をいくつ学んだか。
もちろん、それも大事である。
けれど今回の2週間で得たものは、それだけではなかった。
知らない環境に入り、分からなければ周囲を見る。
困ったら伝える。
自分から人に話しかける。
合わないと思ったら、次は違うものを選ぶ。
そういう「海外で自分で過ごす力」を、少しずつ身につけた。
それが、わが家にとってのサマースクールの一番大きな収穫だったのである。
出典
出典:https://studyenglishhawaii.jp/tuition/
※アクティビティの日程や内容は、事前配布のカレンダーから現地で変更される場合があります。本記事では2026年8月に実際に参加した内容を優先して記載しています。
更新履歴
2026年10月12日:初回公開